道徳での意見交流・気づきを学級活動に活かす
道徳と学級活動の連携
田屋先生から一言:
道徳と学級活動に連続性を持たせ、道徳の授業を通して得た道徳的な実践意欲だけに留めず、それを学校生活に取り入れて実践するための学級活動を行いました。ムーブノートを使うことで授業連携を円滑に行うとともに、書くことやコミュニケーションがニガテな児童も意見を出すハードルが下がり、楽しみながらやり取りがうまれます。
活用場面・活用背景
科目連携で気づきを実生活に活かす
道徳の「世界人権宣言」を学習した際、「クラスにも取り入れたい」という声が児童からあがり学級活動で「クラス人権宣言」をつくることを教師から提案しました。知識を得るだけでは変化や当事者意識をともないにくい道徳の内容を、学級活動の時間に連携し意見交流することで自分ごととして捉えることができます。(道徳と学級活動は各1時間で実施)
How to
各シーンで考えを言語化し、共有する
道徳の時間で、まず「人権とは」というテーマで思いつくことを書き広場に提出。集まったものをみんなで見ながら、先生がキーワード集計でテキスト分析をし、クラス全体の考えを共有します。
次に教科書の「世界人権宣言」を読み、【大切にしたい権利は第何条か】というテーマで、条文と理由を各自カードに書き、タブ分けした広場に提出しました。お互いのカードを見合い、コメントを残していきます。
【大切にしたい権利は第何条か】について書いたカードを各自広場に提出
気になるカードにコメントを残す
最後に振り返りとして気づきをカードに書き、タブを変えた広場に提出しました。
振り返りの際、「クラスにも取り入れたい」という児童の声が複数あがり、「クラス人権宣言」をつくることを教師から提案し、学級活動でも継続して考えることにしました。
・・・・ここから学級活動・・・・
ムーブノートで道徳の時間のまとめを各自の手元で見ながら、「クラス人権宣言」を考え提出します。
担当の児童が各意見の“いいとこ取り”をしながら黒板に書き出し、クラス全員でまとめ、最終的には8つの「クラス人権宣言」として決定しました。
クラス全員で話し合いながら「クラス人権宣言」を決定
さらに有志が休み時間に模造紙にまとめ、ポスターとして教室内に張り出しました。
取り組みの結果
それぞれが考え、意見交流することで主体性を持った活動に
道徳の授業での気づきをクラスに取り入れたい!という児童の思いがクラス人権宣言の作成につながりました。子どもたちが自主的にポスターにしてくれるなど、一人ひとりがじっくり考えたからこその積極的なアウトプットにつながりました。