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オクリンク

逆時系列順に並べるスライドの共有で主体性を生む制作活動

工程の見える化とお手本動画で活動が進む

金沢市立長町中学校 芳斎分校 北野祐子先生

北野先生から一言:
オクリンクで制作手順を示したり、示範動画を共有したりすることで、生徒からの質問や個別対応で生徒を待たせてしまう時間が減り、生徒がじっくりと制作に取り組めるようになりました。また、制作工程を写真で記録することで、制作途中の場面で生徒同士の対話が生まれ、工夫点や難しいと思う点を共有しながら制作を進めることができました。

活用場面・活用背景
題材の導入~制作~鑑賞

絵文字をデザインする美術の授業で、手順の提示から制作、評価までをオクリンクで行いました。オクリンクを活用したことで、コロナ禍でも指導時の密集を避けて制作を進めることができました。

How to
お手本動画を配付し、各工程を記録

授業の導入場面で、教員がつくった参考作品や資料を黒板に提示するほかに、オクリンクで授業の学習課題(目標)と手順をつなげたスライドのカードをオクリンクで生徒へ送付します。画面共有機能も活用することで、テレビ画面でも手元のタブレットでも全員で同じ画面を見て、生徒の注意をそらさずに導入を展開することができます。

特に留意が必要な工程については、手本となる示範動画(手元を撮影した動画)も添付します。実際の動作やスピードなど、生徒が一人で何度でも繰り返し確認することができます。

教員が実際に制作している様子を、2分以内の動画で撮影


生徒は、制作手順を確認したり教え合ったりしながら作品を制作します。授業終わりの振り返りの場面では、制作途中の作品を撮影して、写真をオクリンクの提出BOXに提出します。悩んだ点や質問など、スライドに書き込んで提出してもらうケースもありました。
オクリンクの提出BOXに提出するカードは、時系列順ではなく、常に最新の画像をカードの先頭に入れて(逆時系列順に)提出してもらいます。この提出方法により、画面上には全員の現時点の作品が表示され、一目でお互いの制作を見ることができます。全員でその日の振り返りや次の授業で工夫する点などをしっかり確認できます。授業前の休み時間にもこの画面をテレビ画面に表示しておくことで「ここどうやってやったの?」「やり方を教えて」「ここ好き!」といった生徒たちの自発的な対話、教え合いがたくさん生まれました。

 

逆時系列スライドを作成していくことで、常に最新画像が先頭に!


作品が完成した際には、自分の制作を振り返り、こだわった点など自分の作品に説明を加えて提出します。友達の作品を鑑賞する際には、観点を表記したフォーマット(スライドカード)を配付し、記入されたカードを共有します。
評価の場面では、作品とともに提出BOXに提出された各生徒の制作記録カードを参照します。あらかじめ「アイデアスケッチ」はカードの背景を黄色、「制作記録」は水色に設定することで、生徒の制作進度を視覚的に把握することができ、スムーズに生徒の評価をすることができました。

取り組みの結果
対話・学び合いが生まれる制作活動に

全員の進捗状況が見えるので、お互いの良いところへの気づきや対話を通じて共有し合う・生徒主体の学び合いが生まれました。さらに、手順に関する質問に時間をとられなくなったおかげで、より深い質問が生徒から出たり、振り返りの言葉も具体的になったりしました。



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