「勉強が得意な子」の思考を目安に他者参照で学びを深め合う
二次方程式
山梨県都留市立都留第一中学校

先生から一言:
「オクリンク」を活用することで、勉強が得意な子が授業の意図を汲み取り、クラス全体に自分の考えや解き方のヒントを広げようとしてくれるようになりました。ほかの生徒が書いた内容が一覧で見えて取り組みの様子が可視化されることで、授業の軌道修正がその場で手軽に行えるようになったという点も授業設計において非常に有効だと感じています。子どもたちからも他者参照に対してのポジティブな声が日々寄せられています。
活用場面・活用背景
思考力を問う課題に対して、他者の考えを参考にしながら自分の解法を深めることを狙いとした実践
難度の高い課題に対して、「勉強が得意な子」の考え方を参考に、生徒同士で主体的に学びを深め合う機会にしたいと考えました。
How to
解答したプリントを撮影し、「提出BOX」上で公開することで他者参照を促す
「二次方程式」の式展開の発展問題を、例題として出題。問題はプリントで配布する。
一人ひとりプリントで問題に取り組み、解き終わった生徒は自分の解答を写真に撮って「提出BOX」に提出する。

どう解答すればよいかわからない生徒は、「提出BOX」上に共有されている友だちの解答を参考にして自分の解法を考える。
早く解答できた生徒は、ほかの生徒のヒントになるように解き方の解説を作成して「提出BOX」上で共有する。

取り組みの結果
「提出BOX」を公開することで、リアルタイムで「勉強が得意な子」の解法をクラス全体で参考にしながら、互いに新しい視点での考え方を発見し合うことができた
「提出BOX」上で解答状況が一覧で確認できることで、子どもたち自身で優れた解法や考え方を発見し、参照し合っている様子が印象的でした。「勉強が得意な子」の学びをクラス全体に共有できることで、つまずいている生徒にとって考えるうえでのヒントになることはもちろん、「勉強が得意な子」本人にとっても、参照されているという意識を持って、何度もカードの情報をブラッシュアップすることが、深い学びにつながっていると感じました。
