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子どもたち主導で新たな課題解決の形をつくる

『ごんぎつね』の探究

京都府宇治市立宇治小学校 伴 昌也先生

伴先生から一言:
単元の導入部では、一人ひとりの子どもたちから生まれる「疑問」を、各教科等の学びとしてふさわしい「問い」にしていくということを意識しています。「子どもの主体性を生かす」ということと「教師の指導性を発揮する」ということは対立する関係ではなく、相乗効果を生み出す関係にあると思っています。教師が適切に指導性を発揮することで、一人ひとりの子どもたちの「疑問」の質を上げていく、さらにそれを学級で整理していくことで、各教科等の学びとしてふさわしい「問い」にしていく、そんなイメージです。  また、そういった「問い」の解決に向けて、1時間1時間の授業が有機的につながり、子どもたちの学びが加速していくような単元をデザインできるように意識しています。

活用場面・活用背景
「もっと読みたい!」と思える問いをつくり、それに対する納得解を生み出すプロセスを学ぶ

単元の前半は、広く物語全体を俯瞰して捉え、単元の後半では「自分がもっと読んで考えたい!」と思うことに絞って読み、それについての納得解を、叙述をつなげて生み出していくという単元構成にしました。前半の学習があることで、一人ひとりの「疑問」の質を高め、それらを学級全体で整理することで、後半の学習で考えていく「問い」に仕立て上げる、そんなイメージで学習を進めました。

How to

第1次
まずは4時間程度で、物語全体の構造、内容を把握していく。
具体的には、物語の設定を押さえ、その設定に書かれている「ごんはひとりぼっちのままか」「ごんはいたずらをし続けるのか」という2つの視点で、情報を整理しながら物語を読んでいく。
毎時間、家庭学習で自力で取り組む「自力学習」と、学校の授業内に先生や友だちと行う「みんな学習」を繰り返しながら学習を進める。


「自力学習」で提出されたカード


読み終えたら、「ごんはひとりぼっちのままか」「ごんはいたずらをし続けるのか」についての自分の考えをまとめ、交流をする。


第2次
物語全体の構造、内容を把握したら、一人ひとりさらに深く考えたいことを「提出BOX」に書き出し、学級全体でそれらを整理・精査し、「問い」を設定する。
一人で取り組むか、グループで取り組むかといった学習方法も子どもたち自身で決めていく。


一人ひとりが設定した「問い」と、その予想を書いたカード

そこから5時間程度で個人、またはグループで学習を進めていく。途中の1時間で中間発表を行い、自身の学びを見つめ直すきっかけとする。 ここでも毎時間、家庭学習で自力で取り組む「自力学習」と、学校の授業内に先生や友だちと行う「みんな学習」を繰り返しながら学習を進める。


個人で学ぶことを選択した子ども            グループで学ぶことを選択した子ども

第3次
個人またはグループでまとめた納得解を学級全体で報告し合い、納得できる解となっているかという視点で議論をする。
再度、「ごんはひとりぼっちのままか」「ごんはいたずらをし続けるのか」についての自分の考えをまとめ、単元の振り返りをする。

取り組みの結果
子どもたち主導で新たな課題解決の形をつくり、納得解を生み出すことができるようになった

単元の前半で、物語の設定に書かれた2つの視点で情報を整理しながら読んでいったことで、一人ひとりの「疑問」の質が上がった。また納得解を生み出すプロセスを、オクリンクプラスのカードを活用して視覚的にイメージできるようにすることで、全員が学習に取り組むことができ、納得解を生み出すことにつながった。




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