ピン集計機能を用いて児童主導で理解を整理する
「日本の工業生産と輸送と貿易」
静岡県島田市立川根小学校 石切山 加奈子先生
石切山先生先生から一言:
「オクリンクプラス」で、個人思考→班での意見交換→全体共有をスムーズに循環させることができました。
活用場面・活用背景
調査と対話で理解を深める
前時では、日本の貿易や、貿易観点で捉えた工業生産の特徴を学びました。本時は、「工業製品は種類や量、輸送する場所によって複数の手段を使い分け輸送されている」ということについて、個人での調査、班での交流などを通して理解することを目的としました。
How to
ピンで輸送の強み・弱みを評価
まずは個人思考として、児童一人ひとりが、それぞれの輸送手段の特徴を資料などで調べながら「オクリンクプラス」のカードにまとめていきます。教員は、「運べる量」「費用」など、着眼させたいポイントをあらかじめカードに記載しておくとよいです。
次に、班ごとに意見交流を行います。さらに、クラス全体でカードを確認し合い、気になったことや疑問などをコメント欄に書きこみ交流します。
クラス全体での相互評価を終えたら、「一度に運べる量は船が最も多い」というような輸送手段ごとの強み・弱みについて、ピンを使って個人投票を行います。なお、ピンの色のルールは、あらかじめ教員が指示しておきます。
最後に、「ピン集計」の結果を開示し、クラス全体の考えを可視化します。教員がポイントを整理し、児童がカードに今日の振り返りを記入し提出したら完了です。
取り組みの結果
意見を可視化し理解を促進
カード上で複数の他者意見を参照したことで、新しい疑問を持つなど、子どもたちの思考の幅が広がったことを実感しています。また、「ピン集計」の機能は、クラス全体の考えを瞬時に可視化できるので、児童主導で理解を整理することに役立ちました。