素材文のタイトルをペア活動で練り上げる
文章の概要を掴んで読み解く
北海道深川市立一已中学校 小野寺祐洋先生
小野寺先生から一言:
オクリンクプラスを活用したのは、生徒同士の「教え合い」や「学び合い」を生むこと、そして、各生徒の取り組み状況をタイムリーに把握し、フォローが必要な生徒に対して適切な対応をするためです。
活用場面・活用背景
素材文の概要を掴んで読み解く
素材文について、細かな和訳をするのではなく、概要をざっくりと掴むというやり方に慣れてもらうため、タイトルを考えてもらうことにしました。ペアでの活動は、生徒同士の教え合いや学び合いが生まれ、自分のアイデアを多角的に考え直すきっかけになると思い、実施しました。
How to
連結した2枚のカードのうち、1枚目に自分で考えたタイトル、2枚目に他者参照でブラッシュアップしたタイトルを記入する
授業の前に、教員は連結した2枚のカードを、各生徒のボードに送付しておく。
授業の冒頭では、クラス全体で、本時の素材文に出てくる新出語句・表現の発音と意味を確認し、ALTが素材文を読み上げる。そのあと、子どもたちは個人で黙読し、素材文の内容を掴む。
子どもたちは、自分で解釈した素材文の内容に相応しいタイトルを考え、「マイボード」上にある連結されたカードの1枚目に記入する。

個人で考えたタイトルをペアで共有し、練り上げていく。意見交換するなかで得た情報を1枚目のカードにどんどん追記していき、最終的にベストだと判断したタイトルをそれぞれが2枚目のカードに記入する。ペアでの活動が終わったら、2枚目のカードのみ、「みんなのボード」に提出する。

生徒は、「みんなのボード」に提出された友達のカードを確認し、「リアクション機能」を活用して相互評価をし合う。決められた時間になったら、カードの「リアクション設定」はOFFにし、それ以上反応できないようにする。

提出された子どもたちのカードをリアクションの数が多い順に並び替え、教員がその順で全体に紹介する。
最後に、それぞれの生徒は、手元にある連結された2枚のカードを指定の「提出BOX」に提出する。
取り組みの結果
自分と友達それぞれの解釈を照らし合わせ、タイトル付けに活かすことができた
子どもたちは、素材文の内容を直訳するのではなく、その文章から感じたことや特に大事だと思ったことを解釈したうえで英訳し、タイトル付けに活かすことができていました。また、ペアでの活動を組み込んだことにより、当初の目的の通り、生徒たち同士の学び合いが自然と生まれていました。オクリンクプラスでは、他者参照が気軽にできるので、効率的かつ効果的に個人の考えをブラッシュアップすることができていたように思います。また、「リアクション機能」で、自分が感じたことを簡単に相手に伝えることができるのも、子どもたちの学ぶモチベーションにつながっていると感じています。