自ら選択・立案し自分で学ぶ
自由進度学習の実践
「伝統工芸品」と「自然環境」を社会の仕組みから捉える
松尾先生から一言:
学習の進め方や興味・関心・時間など、子ども一人ひとりの持ち味に対応できる個別最適な学びによって、「自立した学習者」が育っていくことが大切だと考えています。
活用場面・活用背景
「子どもに委ねる」をキーワードに授業づくり
「単元内自由進度学習」は、教科のねらいを達成するだけでなく、学習方法の工夫で、自分で学ぶ力を高め学ぶ喜びを体感させることをめざしている学習プログラムです。作業が比較的多く、学習したことを自分でチェックしやすいなど、個別学習に適した内容で設定していきます。子ども主体の授業づくりを全校で取り組む中で、自由進度学習を実践することとなりました。
How to
計画から学習方法、振り返りまで全てを個人で完結する
【計画を立てる0時間目】
「学習のてびき」に沿って、自分で学習計画表に計画を記入。「学習のてびき」は4種類あり、子どもたちは自分の好きなコースを選びます。
【自由進度学習の時間】
タブレットとプリントを使って、各自が計画していた学習を始めます。事前に用意された該当の学習カードの内容について、インターネットで検索したり視聴覚室の展示物を見たりしながら学びを進めます。
視聴覚室にある展示物。
【チェックと発展問題】
学習内容が3〜4つほど進んだ時、先生が各自の学習をチェックします。決められた学習が全て終わったら、発展問題に取り組みます。
オクリンクから教科書の内容も参照できる。
【振り返り】
学習計画表に学んだことと振り返りを記入し、先生に提出します。
取り組みの結果
選択で多様性が生まれ個別サポートもしやすい
生子どもたちは「自分のしたいこと」に沿って、多様な学びにいきいきと取り組んでいました。また、一斉授業とは異なり、個別支援に注力することできます。子どもたちの興味関心に沿う探究的な課題の設定と、ガイダンスや資料など足がかりがある環境が必要だと実感しました。大切なことは子どもが自ら「選択」し「決定」できること。そのためには単元の中や授業中に選択肢があることが重要です。