実験から個人ワーク、他者参照へと段階的に学びを深める
「もののとけ方」
佐藤先生から一言:
今回の授業は、「ものがとける」ということについて、①実験で事実を認識する→②個人ワークでアウトプットしながら仮説を立てる→③グループでアイデアを共有(+全体発信)といった流れで行い、体系的に学べる設計を意識しました。
活用場面・活用背景
実験でものの溶け方について前提を確認したうえで、次の課題についての検証方法を考える
授業の導入として、グループ単位で溶媒と溶液を用いた実験を実施します。この実験で「ものが水にとける量には限度がある」ということをクラス全体で確認したうえで、「ものが水にとける量を増やすにはどうすればよいだろうか」という本時の課題を提示。この課題に対し、子どもたちが個人思考とグループ活動を交えながら仮説を立て、実験の方法を検討していく場面で、オクリンクプラスを活用しました。
How to
個人思考とグループ活動を交えながら、実験の手立てを考える
教員はあらかじめ、個人思考、グループ活動で必要なワークシートを作成しておく。
子どもたちは、本時の課題である「ものが水にとける量を増やすにはどうすればよいだろうか」という問いに対して、まずはマイボード上で個人ワークを行う。
個人ワークで記入したシートを、各グループの「みんなのボード」上で共有。お互いのアイデアを確認しながら、情報を整理し、変える条件と変えない条件を設定し、検証するための実験方法をグループ内で話し合う。
教員が選定した代表1グループのシートを画面共有し、よい事例としてクラス全員に示す。
授業の終わりには、児童一人ひとりが、ふりかえりシートに本時での気づきや学びを記入。順次「提出BOX」に提出する。


取り組みの結果
「ものがとける」ということについて体系的に学び、理解を深められた
実験を通してのインプットから始まり、個人ワークでのアウトプット、グループ活動やクラス全体での他者参照というように、段階的に学びを深められる授業に設計したことで、子どもたちは自分のアイデアを少しずつ練り上げ、問いに対する答えを導くことができていました。