動画を通じて、個人活動を全体共有
合同の証明
和歌山県橋本市立あやの台小学校 五十川純輝先生
五十川先生から一言:
児童の取り組みの種類ごとに、「みんなのボード」上にボードをつくり、共有しました。相手に伝わるように説明することで、自身の理解整理にも繋がる実践です。誰がどのような活動をしているのか、教員にとっても把握しやすい授業ができました。
活用場面・活用背景
他者に説明できる、深い理解を獲得する
小学5年生の算数「合同」の授業で、理解した内容を他の児童と伝え合うことで、理解を深めてほしいと考え、動画を使った実践を考えました。
How to
調べる図形を決め、動画を撮影。全体で共有する
授業のめあては、様々な図形を対角線で切ったときにできる、三角形が合同になるのかを調べることです。はじめに、「正方形」「長方形」「ひし形」「台形」「平行四辺形」を調べる係に児童を分け、それぞれの図形が書かれたプリントを配ります。
児童はプリントの図形を対角線で物理的に(実際に)切り、三角形が合同になるかを調べます。このとき、児童には他の児童に説明するつもりで、動画を撮るよう伝えます。
動画ができたら、「正方形」「長方形」など、「みんなのボード」につくった図形ごとの各ボードに送ります。最後に、クラス全体で各ボードの動画を見ながら、できた三角形が合同になった理由を共有し、学習を振り返ります。
取り組みの結果
合同への深い理解と、説明する技能が得られた
ただ自分で証明を行うだけではなく、誰かに伝える前提で、アウトプットまでやり抜く活動ができました。また、活動時間中に取り組めなかった図形についても、他の児童がつくった動画を参考に、三角形が合同になるかどうかも確認できました。