授業前後のドリルと協働学習で進む主体的な単元理解
子どもたち主導で進む実践
横山先生から一言:
主体的な学びと協働的な学びの一体化は、近年よく課題となるテーマです。ミライシードの機能を組み合わせることで、1つの提案ができたかと思います。
活用場面・活用背景
未履修の内容を、協働的な学びを通して知識理解、定着まで2時間で進める実践です。
授業導入時と最後にドリルパークを解き、サンドイッチのように協働学習をはさみます。ドリルの結果から見えた「みんなが知らないこと、わかっていないこと」が多いテーマについて、子どもたち自身が調べて知識を集め、主体的な学びにつなげます。
How to
授業冒頭に新しい単元のドリルパークの問題を全員で解く。解き終わったら瞬時に正解率が表示されるため、正答率の低い問題を全員で確認する。今回の「台風」の単元では、「台風の発生時期」「発生場所」「強さ」「災害」が該当。これらのテーマについて調べることを確認し、自分は何を調べるのかを決定する。
テーマごとにわかれオクリンクプラスを立ち上げる。
「みんなのボード」上に4つのテーマごとのボードを作成し、チームで話し合いながら、調べを進めカードに入力する。調べるために必要な材料は教師があらかじめ用意しておき、カードに貼り付けて配付する。
次に自分とは異なるテーマを調べた人3名にインタビューをする。
どんなことがわかったのか、伝える人は説明をしながら理解を整理し、聞く人はインプットを深める。
テーマごとにつくったカードを「提出BOX」に提出する。
「全員に公開」設定にしておき、テーマの代表者からコメントを発表してもらうなど共有を行う。誤った解釈などがあれば教員が正し、あわせて最初のドリルパークの問題の解説も行う。
最後に、再度ドリルパークの問題を全員で解く。
授業冒頭で解いた時の正答率との差を確認。クラス全員で調べたことで理解が進んだことも確認する。授業を通した振り返りコメントをオクリンクプラスに提出してもらい終了。
取り組みの結果
子ども達が「くわしい言葉で説明できるようになった」「自分達の力でまとめることができて嬉しい」と自信に満ちた振り返りを書く姿が見られました。従来の一斉指導で行った単元と比べて単元テストの結果も良く、大きな点数の開きがなかったことも成果の1つだと感じます。