一覧に戻る

オクリンクプラス

ICTの活用によって、「個別最適な学び」と「協働学習」の一体化を図る

カード+動画の組み合わせで、個の学びの蓄積と評価、動画での実技テストを実施

富山県射水市立射北中学校 土合 克匡先生

土合先生から一言:
私は、音楽とは文字通り「音」を「楽しみ」ながら心を育む教科だと捉えています。ICTの活用で、生徒一人ひとりの「できた!」「楽しい!」という気持ちを大切にしながら、スモールステップ重視の授業が実現できるようになりました。

活用場面・活用背景
テストであっても、“音”“楽”を充実させたい

音楽のパフォーマンステストは従来、生徒が一人ずつ教員のもとに来て演奏する、対面式で行うのが一般的でした。しかし、それでは緊張して力を発揮できなかったり、個の成長を正確に把握できなかったりします。何より、音楽の授業なのに音のない授業になってしまう。もっと一人ひとりが音楽を楽しみ、たくさんの音があふれる授業のあり方を、オクリンクプラスで考えてみました。

How to
撮影した動画を視聴しながら、主体的に学習を進める

単元のまとめとして、リコーダーのパフォーマンステストを行うとします。まず、単元のはじめに、基本的な演奏方法を全体で確認します。それから、演奏のポイントや、演奏の振り返りを記入する枠を書いたカードを生徒に送ります。

授業の始めに聞いたポイントを思い出しながら、ステップに沿って各自が練習を進めます。得意な子はどんどん進み、苦手な子は何度もできないところを繰り返し練習するなど、それぞれが自分に必要な練習を行っていきます。

生徒はペアをつくり、ペアの生徒に動画を撮ってもらいながら、交互にリコーダーを演奏します。何度でもやり直せ、客観的に振り返ることができるのがデジタルの強み。納得のいく演奏ができるまで練習を重ねながら、技能と音楽表現を高めていきます。撮影ができたらカードに動画を添付し、振り返りを記入したうえで、提出BOXに提出します。

練習の過程では、提出BOXは生徒に公開しておきます。抵抗感が減るように名前はあえて非表示設定にしています。友達の演奏の様子や振り返りを見て、「このやり方真似してみよう」「自分も同じところに気を付けてやってみよう」など、自分一人では気付くことができない観点を取り入れることができます。

取り組みの結果
生徒がそれぞれの課題に沿って学びを進め、確実に力を伸ばすことができる

生徒は撮影した動画を見て自分の演奏を客観視しながら、何度でもパフォーマンスの改善に取り組めます。音楽が苦手な子も、緊張しやすい子も、「個の学び」の時間を確保することによって、生徒一人ひとりが、それぞれの課題と向き合いながら、必要感をもって練習に取り組み、安心して学びを進めることができるようになりました。 また、ペアの生徒の演奏を見る、提出BOXに提出された他の生徒のカードを見るなど、他の生徒からも技術的なコツや音楽表現の工夫を吸収することもできます。評価自体は個別に行いますが、個別学習に上手く協働の要素を取り入れることができました。



  • 中学1年
  • 中学2年
  • 中学3年
  • 音楽
  • オクリンクプラス
  • 授業内での活用
  • パフォーマンステスト
  • 協働学習
  • 他者参照

関連コンテンツ