一覧に戻る

オクリンクプラス

対話とリアルタイム編集、生成AIの活用

考え・表現を磨き合う情報ノート

千葉県市川市立塩焼小学校 宇山由則先生

宇山先生から一言:
「友だちと協力して、よりよい情報ノートをつくろう」というテーマで行った授業です。
本時までに「マイボード」上でカードを作成し「みんなのボード」に提出しておきます。 班で情報ノートを磨き上げたあと、次時では生成AIを活用し友だちと話し合いながら自分の考えを深める実践を行いました。

活用場面・活用背景

子ども同士が対話しながら試行錯誤を重ね、協働的な学びを実現するために、表現の自由度が高く、リアルタイムでの共同編集が効果的にできるオクリンクプラスを活用しようと考えました。また、生成AIの意見と自分の意見の違いについて考えることで、 自分の考えを深められると考え実践しました。

How to
友だち同士の気づき、生成AIを活用し情報ノートを磨き上げる

授業の冒頭で前時の振り返りとともに他クラスの児童が作ったよい情報ノートの紹介をし、ポイントを確認しました。また、よりよくするためのチェック項目が書かれたチェックシートを紙で配付しました。

まず、班の中で順番を決め情報ノートを見せ合い、チェックシートをもとにしたアドバイスをします。自分の考えがわかりやすく書かれている、見やすく資料が貼られている、改行したほうがもっと見やすくなるなど、気づいたことを伝え合い、その場で修正を行います。
「みんなのボード」上で修正を行うため、その様子も全員が見ることができます。
下線の色だけ変えるにはこうしたらいいよ、枠はこうしたらできるよなど操作方法についても子どもたち同士で教え合いブラッシュアップしていきます。

この授業の最後に、どうすればよりよい情報ノートを作ることができたか、振り返りをまとめます。また、修正した情報ノートを「マイボード」にコピーし、最初につくった情報ノートと連結させて「提出BOX」に提出。教員は変化の様子を確認します。

次の授業の冒頭では、「生成AIを活用して友だちと話し合って自分の考えを広げたり深めたりしよう」というめあてを確認します。 考えを広げたり深めたりするには生成AIにどんな質問(プロンプト)をすればよいか、教員主導でいろいろなパターンを実際に試し見せていきます。いろいろな立場で質問をする、生成AIの意見をもとにさらに詳しく質問するなどのやり方を伝え、AIへの問いかけの例文シートをオクリンクプラスに送っておきます。
児童は友だちとペアになり相談したり、配付された例文カードを参考にしたりしながら生成AIに質問していきます。質問の結果などをカードに貼り付け、自分の考えを再考します。
最終的な意見を情報ノートに貼り付け、「みんなのボート」上に作られた班ごとのボードに送ります。


生成AIを活用し友だちと話し合うことで自分の考えがどのように深まったか、文章と色で表現し「提出BOX」に提出します。とても深まった人は青、あまり深まらなかった人は緑、全く深まらなかった人は黄色と色で表示し「提出BOX」を開示。クラスの振り返りの状況を確認し授業は終了です。

取り組みの結果

オクリンクプラスでお互いの情報ノートを共有しながら、生成AIの力を借りて試行錯誤することで、子どもたちの思考の幅が広がり、表現力が高まったと感じています。みんなのボードで共有しながら学習を進めていくことで、子ども同士の自発的な学び 合いが生まれ、苦手な児童も少しずつできるようになっていく姿が見られたことが、とてもうれしかったです。



  • その他
  • オクリンクプラス