1つのテーマに対して教科横断的に考える
探究型マルチユニット学習
田屋先生から一言:
今回は授業で実践した事例ですが、応用すればデジタルのキャリア・パスポートとしても活用できると思います。
活用場面・活用背景
横断的な学びを効果的に実践したい
教科や単元を超えた横断的な学びを展開したい場合、それぞれの授業で使ったワークシートや資料などをつなぎ合わせるのは手間や苦労がかかるので、オクリンクプラス上で1つの単元としての箱を用意し、情報を整理することにしました。
How to
ユニットテーマを目標に1つの単元として扱い、1時間ごとの学びをつなぎ合わせていくことで新たな気づきを得る
各クラスで学級目標、月目標、クラス課題などからユニットテーマ(主題・課題)を設定し、カードに入力します。「誰もが幸せになれる社会を目指そう」「仲間と絆を深めて、最高の宿泊学習にしよう」などのユニットテーマを書いたカードを児童のマイボードに送ります。
テーマにかかわる単元を児童も巻き込みながら教員主体で設定します。設定した各単元の学習は、オクリンクプラスの同じ授業内 に蓄積していきます。テーマを設定した授業は書き込んだカードごと、時間割画面から移動させていくことができるので、子どもたちが迷わず取り組めるように時間割で移動させていくのもよいでしょう。

児童は、設定した単元の授業を受けるたびに、テーマに関連すると思ったことや、自己の振り返りを書いたカードをそれぞれのマイボード に残していきます 。
マイボード上に学びが集まったら、主題に対する関係性や、共通点・相違点などがわかるように、線を引いたりメモを書いたりして、マルチユニットマップを完成させます。
ユニットマップを参考に主題に対する自分の考えを各個人で整理し、カードに記入したらマイボードに貼り付けます。
みんなのボードで共有 し、スタンプやコメントがつけられる「リアクション機能」を使いながらクラス全体で意見を交換します。
ユニット学習に対して児童それぞれが振り返りをします。
取り組みの結果
1つのテーマに対して、多面的多角的に解決を図る力が身についた
1つのテーマを1つの単元として扱うことで、教科を超えた横断的な学びを実現することができました。マルチユニットマップで各授業での学びや気づきを可視化することで、教科間のつながりを実感してもらえたのではと思っています。