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オクリンク

考え方を「見える化」して全員で公式を導き出す

図形の面積の求め方

佐々町立口石小学校 津田信先生

津田先生から一言:
図形の学習では、操作活動を取り入れたり、考え方を「見える化」したりすることが、知識・技能を定着させるうえで大切だと考えています。今回は、紙とデジタルの強みを組み合わせ、「やって、見て、学ぶ」を実践しました。

活用場面・活用背景
図形の面積を求めるときの考え方と公式の根本理解

図形の面積の求め方は、言葉だけでは説明しづらい側面があります。オクリンクを活用すれば視覚的にアイデアを共有することができるので、それぞれの考えについて理解を促すとともに、クラス内での議論が盛り上がるのではと考えました。

How to
可視化した考え方を比較共有しながら、自分たちで公式を導き出す

まずは、個別に三角形の面積の求め方を考え、ノート上で自由に表現してもらいます。三角形は、はさみで切ったり、回転させたりと、操作しながら考えられるようにします。
その後、児童はオクリンクのカメラ機能でそれぞれの考えを撮影し提出BOXへ。教員は、クラス全体の意見の中からいくつかの考えをピックアップし、「比較する」機能を用いて、画面上で比較できるよう表示します。「どの考えが簡単だと思う?」「自分はどれでやってみた?」と投げかけると、子ども間で対話が生まれ、既習の図形に変形させて求めればよい!と導き出すことができます。
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次は、三角形の公式を導き出すステップです。流れは先ほどと同様、個人思考の後に、提出BOX内で代表的な意見同士を比較します。既習事項である「平行四辺形=底辺×高さ」や、「長方形=たて×横」の公式に当てはめながら視覚的に考えることで、「三角形=底辺×高さ÷2」という面積の公式を自分たちで導き出すことができます。


その後、台形やひし形の面積の公式も学び、最後は考え方を定着させるために、より複雑な図形の面積を求めます。知っている公式の数も増えたので、子どもたちから出てくる意見の幅も広がり授業が活性化します。教員がボードペンで画面に直接書き込みながら補足説明をしたり、過去の授業を遡って考え方の整理を手伝ったりすることで、より効果的な授業を展開することができます。


取り組みの結果
理解が深まり、考え方の引き出しが増えた

今回のように、言葉だけでは説明しづらい単元でも「やって、見て、学ぶ」の実践として、実際に紙を切り貼りして考えたり、オクリンクで視覚的な学びを展開したりすることで、子ども同士で対話をしながら学習を進めることができました。また、提出BOXで考えを「見える化」し共有する中で、自分にはなかった視点をたくさん得る様子が見られ、子ども一人ひとりの考え方の引き出しが増えたように感じます。



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