ICT支援員の皆様
年度末の忙しさが一段と増す3月になりました。
学校現場では授業支援の総まとめやタブレットの点検・年度更新準備などやることが重なる時期ですが、そのひとつひとつが“次年度の学びを支える大切な土台づくり”につながっているかと思います。
今回はミライシードAWARD2025の結果が発表され、そこから見える多様な実践の広がりは、まさに皆さまの継続的な支援があってこそ実現しているものです。
ここでは、結果発表とともに、2つの特色ある実践をICT支援員の視点でまとめました。次年度の支援のヒントとして、ぜひお役立てください。
ミライシードAWARD2025結果発表
ミライシードAWARDでは教育DX部門と授業部門の2つの部門があります。ICT支援員にとってもすごく親和性が高い、授業部門の内容本日はご紹介をさせていただきます。
日々の活動に参考になると思いますので是非ご覧ください。
2つの先進事例から見える“学びのアップデート“
2025年度のミライシードAWARDが発表され、全国の小中学校・自治体から意欲的な実践が集まりました。
本アワードは ICT を活用した教育のアップデートに挑む取り組みを表彰するもので、個別最適化・協働学習・データ活用の3軸が強く反映された実践が多数見られます。
今回はその中から、とくにICT活用の示唆が大きい 小学校・中学校の2つの授業実践を取り上げます。
小学校
全学年道徳:「“ふつう”を疑う力を育てる」
無意識の思い込みを可視化する体感型ジェンダー学習です。この実践は、道徳の学習にICTを組み込み、児童の「無意識の思い込み」を可視化し、自分の内面と社会の現実を結びつけて考えられるようにすることが目的です。ジェンダーという繊細なテーマを、「自分の感覚」から丁寧にほどいていく設計が特徴です。
① 直感で選ぶ二択クイズで“無意識の判断”を可視化する
授業冒頭、オクリンクプラスで「1週間住むならどちらの家を選ぶ?」といった正解のない二択問題を提示。児童は直感で選び、その理由を入力。理由と言葉の集計から「かわいいから女子向け」「かっこいいから男子っぽい」といった無意識のジェンダー表象が浮かび上がります。この段階で、児童自身が「自分の感覚にはクセがある」と気付ける設計です。

②予想と事実のズレ”で思考を揺さぶる
同じ建築物を見せて「これは男女どちらがデザインしたと思う?」と問い、予想と実際を比較。自分の判断が性別イメージに基づいていることに気づきます。先生は誤答を否定せず、事実と並べて提示し、児童が自分の判断を内省できるよう支えることに重きが置かれています。
③らしさ”の分類とデータ活用で社会につなぐ
児童が考える「男らしい/女らしい」イメージを分類し、ICT上で可視化。

④「ふつうって何だろう?」へ戻る振り返り
授業の最後にもう一度「ふつうって何だろう?」という問いへ立ち返り、今日の気づきを言語化。先生は“変化”を特に評価し、学びが自分の生き方につながる時間でまとめていきます。
■ 実践による変化
授業後には、教室に「それは人それぞれ」「どっちでもいいよ」といった声が自然と生まれ、決めつけを手放す姿勢が育ったことが確認されています。
また、約9割の児童が「考え方が変わった」と回答されています。
• 係活動や遊びで“男女の枠”にとらわれない話し合いが生まれた
• ICT上のログが価値観の変化の“証拠”として残った
という成果もあり、道徳 × ICT が“態度変容”に直結した実践としてすごく親しみやすいなと感じました。
中学校
"AI×ミライシードで変わる “伝わる英語“
中学校の実践では、AI とミライシードを組み合わせて、自走的にアウトプットを深める英語学習を実践されています。
①授業導入のAI英会話でアウトプット量を底上げ
AI英語学習のキャラクターと会話をし、発話の即時フィードバック、心理的ハードルの低減、語彙・発話量の向上を目的に活用していきます。
②語彙・文法はドリルパークで完全個別最適化
生徒はドリルパークを活用し、新出単語を自分のペースで学習していきます。
③英作文はAIが“推敲コーチ”に
AIサービスを使い、言い換え、語数調整、文構造改善、推敲を対話的に行い、対話型の学びへの転換が実現。さらに、デザインソフトで作文内容を視覚化し、表現力を拡張して活用して表現します。
④ 協働学習はオクリンクプラスの「みんなのボード」で意見交流を加速化させます。
相互参照でクラス全体が“学び合う場”として活用しながら表現していきます。

中学校事例で紹介させていただいた内容の中にあるツールは自治体によって様々だとは思いますが、ひとつの参考になればと思ってピックアップをしてみました。
今回賞を受賞された授業部門の事例は一部サイトに公開されております、お時間のある方はぜひご覧ください。ICT支援活動の一助となれば幸いです。
ミライシードAWARD

3月は1年の区切りの時期になり、新年度の準備期間でもあります。
今回の実践から見える「ICTが学びを支える姿」は、ICT支援員のみなさんの現場での支援がなければ成立しません。次年度も、“学びのデザイン支援”へICT支援員の役割がより大きな価値を生むためにぜひ授業に触れる時間を大切にしてみてください。
それでは次回もお楽しみに。
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