日本のあゆみ(天皇を中心とした政治)
東大寺の大仏が何のために造られたのか、「天皇の願い」と「人々の願い」の視点で考えて話し合い、大仏を作った意味を考える
- 聖武天皇の国づくりに対する思いと人々の願いをもとに、大仏を造った意味について考えることができる
奈良県大和高田市
政辺 隆先生
授業の様子
◆先生の感想
・1人では自分の意見がなかなか持てない子もオクリンクプラスを活用することで考えやすかった。
・オクリンクプラスの共同編集は、紙の付箋と比べて子どもたちがよりリアルタイムに意見共有できる、教師側からも進捗状況がリアルタイムに分かるのがメリットだと思う。
・入力に集中し過ぎてしまい、うまく話し合いに活かせていなかったのが課題。
・子どもたちが、考えやすい、話し合うための発問を工夫する必要がある。
◆子どもたちの様子
・オクリンクプラスの活用は本時で3回目だったが、操作に迷うことなく取り組めていた。
・先生より配付された資料を読み取り、とても積極的に発表していた。
◆サポータ
参観された教育長の先生から「子どもたち自身がテーマを見つけ、結論まで導けたのが良かった。良い授業だった。」という言葉をいただいた。
打ち合わせでは、最後の「なぜ大仏だったのか」を考えるところは、先生から配付された資料を読み取り、根拠となる箇所にマーキング、自分の考えを記入して提出BOXに提出する予定だったが、時間が足りなくなった。
「みんなのボード」は話し合いの場としての活用、提出BOXは評価につながる活用としてご提案させていただいた。
今のオクリンクプラスでは、みんなのボードか提出BOXにカードを出さないと、先生からは子どもたちの思考や表現を確認することができない。
1.前時までの活動/本時以降の活動予定
・聖徳太子が目指した天皇中心の政治について考える(オクリンクプラス活用)
・東大寺の大仏づくりにかかった時間や手間を調べ、原寸大の大きさを運動場に描く
2.授業準備
オクリンクプラスカード準備
3.学習活動
【導入】
・前時の振り返り(東大寺の大仏づくりにかかった時間や手間)
・何のために大仏が造られたのか予想する(ノートに記入)、共有
めあて:東大寺の大仏は、何のために造られたのだろう
【展開】
■社会背景を読み取る
・先生より当時の年表を配付、社会背景を読み取る(発表、板書)
・当時の日本は自然災害や流行病、貴族たちの反乱等、国内の情勢が不安定であったことをおさえる
・もし、その時代にタイムスリップしたら、どんな気持ちがするか発表(嫌だ、パニック、気持ちが沈む・・・)
■社会背景より天皇や人々の持つ願いを考える
・みんなのボード→それぞれの班のボードに配付されたカードに、社会背景から「天皇の願い」「人々の願い」を考え、テキスト入力(共同編集、個人)
・班で話し合いながら、ベン図に整理する
「天皇の願い」と「人々の願い」の共通点を、ベン図の中心にまとめる(グループ)
・班長が、みんなのボード(全員)に送り、共有(全体)(平和になって欲しい、災害がなくなって欲しい・・・)
■大仏を造った意味について根拠を明確にしながら自分の考えをまとめる
・「なぜ大仏だったのか」について、配付された資料を読み取り、根拠と思う箇所にマーキング
・班で自分の意見を伝え合う
・数名、根拠となった箇所と、自分の考えを発表する(全体)
【まとめ】
・本時の学習を踏まえて「東大寺の大仏は何のために造られたのか」自分の考えをノートにまとめる
・次時は、当時の農民の様子について考えることを説明