ミライシードとのコラボ授業に、
保護者からの反応も。
従来の出前授業にはなかった、社会に対する波及効果を実感!
オハヨー乳業株式会社
牛乳・乳飲料ユニット 田村元彦さま
広報チーム 石本絵莉香さま

5年生社会「これからの食料生産とわたしたち」の単元で、オハヨー乳業さまとのコラボコンテンツを開発。導入の背景やその後の効果について、お話を伺いました。
- 導入前はどのような課題感を持っていましたか?
- 従来の出前授業は実施校数に限界があり、社員の負担も大きい…。かつ一方的な講義になりやすく、取り組みにおける課題を感じていました。

- 田村さま
- これまでは社内で有志を募り、乳牛の模型を学校に持っていったり、PowerPointで授業スライドを作成するなど、手作りで出前授業を実施していました。有志の活動ということもあり、実施校数を大幅に広げることも難しく、かつ社内における活動の位置づけが曖昧になってしまっていることに課題を感じていたんです。単に物を売るメーカーとしてではなく、地域に密着した企業として“世の中に対して何ができるのか”を改めて考えた時、「食育」は一つの大きなテーマになる、そう思い取り組みを見直すことにしました。

- 石本さま
- 毎日の給食や家庭の食卓で触れる牛乳をきっかけに、子どもたちが「地産地消」や「酪農家の担い手不足」といった社会課題を考える取り組みがしたい、そう思いこれまで活動してきました。しかし従来の出前授業では、どうしても一方通行の講義になってしまいがちで、「本当にこの活動が効果的なものなのか」と疑問を持っていたんです。点と点の活動で終わらせず、世の中にとって価値ある活動にしたいと思い、ベネッセさんとの取り組みを始めることに決めました。
- コラボコンテンツやプレゼン大会について感想を教えてください!
- 企業が介在しなくても、子どもたちが自走して取り組む様子にビックリ!一方通行の講義ではなく、タブレットを使って学び合える授業が広がっていました。
- 石本さま
- 今回はコラボコンテンツの製作に加えて、「これからの酪農において私たちにできること」というテーマで、岡山市立浦安小学校の児童たちにプレゼン大会を実施してもらいました。大会前の授業にも参加させていただきましたが、驚いたのが、企業側が何も説明していなくても、スラスラと子どもたちがコラボコンテンツに取り組んでいたことです!教育の知見を持つベネッセさんは子どもの心がわかっているんだなと、授業の様子を見て実感しました。
- 田村さま
- プレゼン大会当日は、発表をただ聞くのではなく、ミライシードを使ってリアルタイムで子どもたちが意見交換している姿に驚きました。発信内容にリアクションをしたり、意見を言い合ったり…従来の我々の出前授業ではできない、ICTならではの学習価値を実感しました。
- 導入後、どのような効果を感じられましたか?
- プレゼン大会はTV局4社に報道され、取り組みを観た保護者からの反応も!1社の取り組みでは実現できなかった波及効果を感じています。

- 田村さま
- 今まで地域イベントやスーパーでPOPを出すなどしても、消費者から反応を得ることは少なかったのですが、今回の取り組み後、試飲販売の際「TV観ましたよ!」と保護者の方からの声かけがありました。単発の“広告”と異なり、“社会課題に紐づいた企業の取り組み”として、しっかり世間に届いたという実感を得ています。また、今回の取り組みをきっかけに、社内の注目度も上がり、経営層からも「こういった社会課題に対する活動を重視していきたい」という声があがるようにもなりました。
代表取締役社長 藤本篤氏 ▲
- 石本さま
- 広報としても、我々の活動をご理解いただくことは、企業としてのブランディグはもちろん、牛乳が愛され、酪農業界の底上げにつながればいいなと思っています。単発のイベントとして終わらせることなく、ベネッセさんとタッグを組み息の長い取り組みにしたいと思っています。
- 田村さま
- 我々の取り組みが「10年、20年後、子どもたちが社会に出た時に、どういう影響があるのか」と考えると、とても意義のあるものだと考えています。単なる広報活動ではなく、岡山を起点とした“世の中を変えていく渦”になるような存在を目指し、今後も活動を進めていきたいと思っています。
編集後記
今回のお取り組みは、オハヨー乳業さま・ベネッセ・監修の竹村先生・浦安小学校の児童たちが一体となり、業種や年齢の垣根を越えワンチームとなった事例です。企業の取り組みを子どもたちの学びに接続する、これからもこの活動を広げ、大きな輪を作っていきたいと思っています。