いっしょに伸ばそう!ミライの芽/第11回 自分の習慣を変えるには、痛みが伴う
こんにちは!
10月も終盤、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
明日が学習発表会・土曜公開授業なんていう方も多い時期だと思います。
お忙しい中、読んでいただきありがとうございます。
勤務時間外に、LINEを見てインプットをしているご自身をぜひほめてあげてくださいね。
さて、今回のLINE配信では、私のコラムと一緒に田野先生と宮崎先生の仕事術が紹介されています。
みなさんは、ChatGPTをはじめとする生成AIは使っていらっしゃいますでしょうか?
アイデア出しから要約まで、なんでもしてくれる生成AI。様々な場面で目にするようになりました。
私は教員時代、会議の議事録や作文の添削、学年便りの冒頭の文章、所見のアイデア出しなど様々なところで使っておりました。
子ども達が大人になる頃には、まずは生成AIに聞いてみるのが当たり前な世の中になることは必須です。
そんな時代に、学校では何を教えなければいけないのか、考えてみるのも大切ですね。
「ChatGPTなどの生成AI、使ってみたいけれど、業務で使うまでにはならない」
「デジタルのすばらしさはわかるけれど、結局紙の方が楽」
そんな声も聞かれます。
そうなんですよね。
いろいろなものが電子化されて、確かに便利になっている一方、
「やっぱり紙の方が確認しやすい」
「使いこなす方が時間がかかる」
なんてことはないでしょうか?その気持ち、とてもよくわかります。
私はよく、スマートフォンを例えに出します。
私が大学生の時、初めて携帯電話を持ち始めました。
それから携帯電話はどんどん軽くなりました。
各会社が「1g軽いからこちらに買い替えて」と宣伝するようになりました。
そんな中、スマートフォンの登場。
スマートフォンは日本製の携帯電話に比べたら重いし、
なんといってもボタンがない!
そして、フリック入力という日本になじみのない入力方法になっている。
これなら携帯電話でいいということで、しばらくは携帯電話が主流でした。
今はどうでしょう?
みんなガラケーではなくスマートフォンになり、フリック入力も何不自由なく行われています。
むしろ、フリック入力しかできないなんて人もいるのではないでしょうか?
変わるタイミングは痛みが伴います。
今までの自分の習慣を変えるというのはとても難しいことなのです。
今学校現場は、100年に一度の変革期。
一人一台タブレットを持ち運びながら学習することを私は想定することができていませんでした。
習慣は、毎日コツコツ換えていき、新しい習慣にするしかありません。
ChatGPTなどの生成AIを使えるようになるには、毎日5分でもいいから、使い続けるしかありません。
続かないという人は、仲間と一緒に行うことがおすすめです。
同じ職場の先生に、「今日も使ったよ!」って宣言するだけ。
それだけで続くようになります。
何か変えたいと思っている先生方。
小さなことからコツコツと。
最初に伴う痛みの存在を嫌がらず、大切にして。
知らぬ間に習慣になり、教師であるあなたの成長につながるはずです。
お忙しい中、最後まで読んでいただきありがとうございました。
もうすぐ11月。2学期も折り返しです。
寒くなってきますから、体調管理にお気をつけくださいね。
【執筆者プロフィール】
庄子寛之
元・東京都公立小学校 指導教諭
現・ベネッセ教育総合研究所 教育イノベーションセンター 研究員