いっしょに伸ばそう!ミライの芽/第7回 子どもをよくみて、ゆっくりスタートしよう
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
あっという間に8月も後半。もう学校が始まっているという方もいらっしゃいますよね。
また、夏休みはあと1週間あるけれど、これから毎日研修ばかりで忙しいという方も多いことと思います。
お疲れ様です。
暑い日はまだ続きますから、無理せずゆっくりスタートしましょう。
二度目の学級開き
さて。
今回は「子どもをよく見て、ゆっくりスタートする」というテーマで書かせていただきます。
黄金の3日間という言葉を聞いたことがありますか?
多くの先生方は聞いたことがあると思います。
子どもたちとの出会いからの3日間で、1年間の学級経営が決まるということですが、私は必ずしもそうではないと思っています。
4月は、学級事務以外でも忙しい時期。大変だからこそ、自分のクラスの学級事務が一番後回しになってしまうこともあると思います。
その日暮らしで終わってしまった1学期だった方もいらっしゃると思います。
そんな方は、2学期最初が学級開きだと思って始めてみましょう。
でも、大事なことは、とことん授業準備をして授業に取り組むことではありません。
むしろ準備を最小限にして、子どもたちの顔をしっかり見る時間をとりましょう。
子どもたちの声を聞きましょう。
いきなり教科書を進める必要はありません。
改めて子どもたち同士が互いのことを知る時間をとりましょう。
ミライシードを使って、夏休みにあった出来事を振り返り紹介し合う活動もおすすめです。
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夏休みが楽しかったと決めつけ過ぎない配慮も必要です。
楽しかった子もいれば、どこにもいかなかったと落ち込んでいる子もいるかもしれません。
とにかく顔を見る。情報を収集する。
そのためには、教師であるあなたの自己開示も大切です。
どこかに行った話というよりは、小さな何かに気づいた話・子どもたちがくすっと笑ってしまう失敗談などがおすすめです。
笑顔でいられる環境づくり
2学期始めのスタートは、頑張り過ぎず、子どもも教師も笑顔でいられる環境づくりに徹しましょう。
ぜひミライシードでもたくさん遊んでみてくださいね。
なによりもあなたの状態が大切。
いろいろなことがあると思います。やらなきゃいけないことだらけのことだと思います。
そんなときは一度深呼吸をして。
鏡に向かって笑顔を作って。
どんなことがあっても笑顔を忘れずに。
今しかできないことを落ち着いてする。
できていないことに目を向けるのではなく、できていることに目を向ける。
大丈夫です。準備ができていなくても必ずなんとかなります。
笑顔を忘れずに。2学期も楽しんでいきましょう。
【執筆者プロフィール】
庄子寛之
元・東京都公立小学校 指導教諭
現・ベネッセ教育総合研究所 教育イノベーションセンター 研究員