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その他

ミライシードサミット2025 レポート(後編)

2025年8月4日、「つながる、広がる、学び合う」をテーマに今年もミライシードサミットが開催されました!
教育のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するベネッセ主催のこのイベントには、全国から教育現場で活躍する先生方が集まり、ICTを活用した授業の工夫や、ミライシードの活用事例が紹介されました。今回は後編として会の後半の事例紹介と先生方からミライシードサミットにお寄せいただいた声をレポートとしてお届けします!


先生たちの“やってみた”が集結!ミライシードサミット 実践発表ダイジェスト

小中学校あわせて32人の先生が登壇。小1~4、小5・6、中学校、ミライシードAWARD受賞事例、ドリルパーク・テストパークの5つのブレイクアウトルームに分かれて、さまざまな実践事例の発信が行われました。ここでは、各部屋のトピックをご紹介します。

小学校1〜4年生

オンライン開催とは思えないほど、あたたかくてアットホームな雰囲気に包まれたこの部屋。途中から先生同士が事例に対して質問し合うスタイルに切り替わり、自然なやりとりが生まれていました。三脚がうまく立たず困っていた場面では、先生方がすぐに助けてくれて、まさに“チームワーク100点”!印象的だったのは、渡辺先生による「オクリンクプラスの強み!集計機能で考えを可視化する道徳授業」。普段なかなか発言できない子どもたちの声も拾える工夫に、参加者から共感の声が多数上がっていました。

小学校5・6年生部屋

オンラインと対面のハイブリッド形式で行われたこの部屋は、先生方のリアクションも多く、終始リラックスした雰囲気。発表は時間通りに進み、スケジュール管理もバッチリ!発表後には「こんな事例もあるよ」と新しい実践が次々とシェアされ、学びの連鎖が止まりませんでした。中でも盛り上がったのは、福田先生の「オクリンクプラスで育む!自律的な問題解決能力」。体育との組み合わせや学習サイクルを軸にしたテーマがわかりやすく、他教科にも応用できそう!という声が多く聞かれました。

中学生

先生同士が名前を確認し合うところから始まり、自然なアイスブレイクで一気に場が和みました。リハーサルのおかげで進行もスムーズで、発表中はお互いにリアクションし合うなど、終始あたたかい雰囲気。質問も活発で、「それ、うちでもやってみたい!」という声が飛び交っていました。特に注目を集めたのは、安部先生の「職場体験を活用!金融×キャリア教育」。ありがちな“体験だけで終わる”職場体験をどう学びにつなげるかというテーマに、多くの先生が強く興味を持ち、双方向のやりとりも盛り上がっていました。

ミライシード受賞事例

現地会場で行われたAWARD受賞者の発表は、先生方の実践に耳を傾けながら、参加者同士がじっくりと学びを深める時間となりました。先生方の実践に対して、司会者がその場で感想や質問を投げかけるスタイルが印象的で、発表者との掛け合いから新たな気づきが次々と生まれていました。
体育・英語・部活動・校内推進など、テーマは多岐にわたりましたが、共通していたのは それぞれの実践が、現場のリアルな課題に寄り添いながら、ICTを“目的ではなく手段”として活用していること。発表後には「うちでもやってみたい!」「その工夫、真似したい!」という声があちこちから聞こえ、まさに“学びの連鎖”が止まらない時間に。司会者との対話を通じて、先生方の人柄や思いも伝わり、参加者の気づきやつながりを生むセッションとなりました。

ドリルパーク・テストパーク

小学校・中学校それぞれの先生が登壇したこの部屋では、児童・生徒の理解度に応じた出題や、先生方の業務負担軽減につながる実践が紹介されました。発表後には弊社チーフICTサポーターを交えたセッションも行われ、実践の背景や工夫がさらに深掘りされました。 印象的だったのは、笹野先生によるAIドリルの活用について。漢字練習や算数の復習にドリルパークを活用し、紙ドリルの使用を減らす取り組みを紹介。AIドリルのスモールステップ設計により、苦手な児童も自力で解けるようになる工夫に、参加者から驚きと共感の声が上がっていました。 続いて登壇した長谷川先生は、授業冒頭の既習事項確認にドリルパークを活用し、板書準備と並行して効率的な授業運営を実現。特別支援学級でも活用し、小1〜中3までの問題を児童のレベルに応じて出題可能な点に、「そんな使い方があるんだ!」という驚きの声も。テストパークのカスタム設定による短時間テストの実践にも注目が集まりました。 先生同士のリアクションも多く、終始あたたかい雰囲気。ICTを“使うこと”が目的ではなく、“学びを深めるための手段”として活用している姿勢が印象的な時間となりました。



つながりがぐっと広がるコネクションタイム!

実践事例のあとは、つながりを深めるコネクションタイム!
現地に集まった先生方はグループに分かれ、発表での気づきや日々の活用について語り合いました。どのグループもアットホームな雰囲気の中で、「子どもたちの学びをどう広げていくか?」というテーマに真剣に向き合い、密度の高い時間となりました。
オンライン参加の先生方も、全国6地域に分かれてのコネクションタイムを実施。各エリアではエリアコミュニティマネージャーがファシリテーターを務め、こちらも充実したつながりの時間に。地域ごとの特色や課題を共有しながら、実践のヒントを持ち帰る場となりました。




つながり、広げる、学び合うをテーマにしたミライシードAWARDはコネクションタイムで名残しいですがここで終了!最後に司会の二川先生の「また来年も!お祭りようにみんなのつながりを広げる会をやりたい」で感動のフィナーレを迎えました。

最後にミライシードSUMMITに参加された先生方の声をいくつかご紹介いたします!

【教育委員会からの声】
先生方の活用事例を短い時間でしたが具体的に聞くことができてよかったです。「ミライシード」等のICTツールありきで考えているうちは、よりよい授業を実践していく事にはつながらないことも改めて感じさせられました。今回登壇していただいた先生方は、そもそも授業の目的を明確に持たれています。ベースが素晴らしいので、そこにICTをうまく融合させることができていると拝察いたしました。「ミライシードがあるからよくなる」のではなく、「よりよくするための工夫の中にミライシードを活用する」というイメージを先生方に持ってもらえるようにしていけるよう、教育委員会として努力していきたいと思います。


【小学校教員からの声】
たくさんの実践が聞けてとても参考になったし、モチベーションが上がりました。実際にどのような教材を用意したのかじっくり見てみたいです。
おもしろい事例ばかりで、ワクワクしました。自校には導入されていないので、どのように取り入れたらいいか分かりませんが、よい刺激になりました。

【中学校教員からの声】
みんなのボードを学年全体で共有するという実践をやったことがなかったので、是非取り組んでみたいと思えた。
直ぐに試してみたくなるような事例を知ることができました。また、二の足を踏んでいたことも思い切ってやりたくなりました。

未来につながる一歩を、ここから。

先生方の“やってみた”が集まり、つながりが広がったミライシードサミット2025。
実践の共有から生まれた気づき、コネクションタイムで深まった対話、そして「また来年も!」という言葉に込められた期待。
この一日が、子どもたちの学びをもっと豊かにするヒントとなり、現場での新たなチャレンジにつながっていくことを願っています。