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オクリンクプラス

振り返りと評価のDX化

布を用いて、生活を豊かにしていく工夫をしよう

福岡県福岡市立梅林中学校 福田 耶子先生

福田先生から一言:
本単元では、作品製作を通して技術習得と質の向上、毎時の振り返りを行うことによって生徒自身が取り組み方を調整する力を育むことを目指しました。

活用場面・活用背景
毎時の評価やフィードバックが効率的に行えない

被服実習において、ICTを活用した振り返りの方法を3年前から試しながら実践するものの、毎時の評価やフィードバックが効率的に行えないという悩みがありました。具体例としては、以下の4点です。
・小学校からの復習や学びの差異により、生徒の技術水準に開きがある。
・忘れ、紛失、書字が苦手など、振り返りプリントについて「紙」での管理に限界がある。
・文章による進捗・作業内容の報告を確認するのは時間がかかり、評価が非効率。
・紙媒体での管理による、印刷・配布・回収・評価・返却の一連の行為に時間が割かれる、作業場所が固定される。

How to
オクリンクプラスで的確な支援と業務の効率化を実現

手縫いやミシン縫いの基本動画を、「オクリンクプラス」のリンク機能を使っていつでも視聴できるようにする。最初から聞くという手段をとるのではなく、ステップを踏んで自分で解決し、進められるような環境にした。また、授業計画を予め提示することで、生徒自ら作業進度を調整しようとする習慣ができた。生徒は、制作した作品の進捗をオクリンクプラス 上の振り返りシートに記入し、タブレットで撮影し た写真を添付する。これにより、 教員は生徒ごとの進捗を正確に把握できるようになり、次回の授業で的確な支援が可能となった。



教員は、スタンプ機能を用いることで、各生徒の振り返りシートに対してタイムリーに評価・コメントを行う。また、紙からタブレットでの管理に移行することで業務の効率化が実現でき、目視確認で行っていた技能習得に関わる経過チェックを1回から3回に増やすことが可能となり、細かいフォローができるようになった。



作品が完成した最後の授業では、各生徒が完成した作品を写真に撮り、「みんなのボード」に提出後、クラスのみんなで鑑賞する。生徒同士でスタンプ機能を使ってフィードバックし合う。





取り組みの結果
教員の業務の効率化が生徒の「学びの質の向上」につながる

動画や作業スライドを活用し説明の工程を簡略化することで、支援を必要とする生徒へのフォローに時間を割くことができるようになりました。授業計画を予め提示することで、生徒自ら作業進度を調整しようとする習慣が身についたり、目視確認の手作業で行っていた部分を画面上の写真で行えるようになり、「業務の効率化」を実現できました。さらに、生徒の技能習得に関わる評価に工数を割くことができて、「学びの質の向上」にもつながりました。振り返りの習慣化、教員からの即時フィードバック、他者参照による生徒同士の「教え合い」、手書きの負担軽減などが、生徒の学習意欲向上につながったと思います。




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