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オクリンクプラス

キーワード集計を繰り返すことで、要約力を上げる

『未来につなぐ工芸品』の要約をまとめる力をつける

東京都狛江市立狛江第一小学校 菅野 歩先生

菅野先生から一言:
教材文を要約するために、段落ごとに要点をまとめていくという活動です。要点をまとめる際にオクリンクプラスを使用。「キーワード集計」から、要点まとめに必要となる段落ごとのキーワードをクラス全体で確認できたらと考えた実践です。

活用場面・活用背景
子どもたちの「思考のズレ」を表出させ、気づきを促す

オクリンクプラスの「キーワード集計」を使うことで、クラスメイトの思考の状況が一瞬で可視化されます。集計して結果が分散したときは、クラスで「思考のズレ」があるという状態。なぜ「思考のズレ」が起こっているのか、その原因をみんなで考えていきます。


How to
「キーワード集計」で注目されたキーワードで、要約が成り立つか考える

1.
教員は、要点のまとめ方のコツを書いたカードと「要点まとめカード」を子どもたちのマイボードに送信する。児童は、要点のまとめを意識しながら、本時で取り組む段落を音読する。



2.
児童は、「要点まとめカード」に要点をまとめていく。途中手が止まっている子が多ければ、教員がグループごとの話し合いを促す。また、文章にまとめることが苦手な児童には、「文章で書けない場合は、キーワードだけ書こう」と促す。

3.
児童は、自分でまとめた「要点まとめカード」を「みんなのボード」に送信する。全員からカードが集まったら、教員が「キーワード集計」する。




4.
「キーワード集計」でキーワードがある程度集約された場合は、多くの人が注目したキーワードで要点のまとめを教員が作り、要点として十分かクラス全体で話し合いをする。

5.
「キーワード集計」でキーワードが分散した場合は、「この段落は理由をまとめる段落だけど、まとめた内容はちゃんと理由になっている?」「理由がちゃんと書けている?」など、段落の要点まとめに必要な観点やポイントを児童にアドバイスする。同時に、グループでの話し合いや友達のカードの参照も促す。
児童は、最後にもう一度、自分の「要点まとめカード」を見直し、必要があれば修正する。そのあと、改めて「みんなのボード」に提出する。
カードが出揃ったら、再度「キーワード集計」を行う。キーワードがある程度集約された場合は、教員が、大きくなったキーワードで文章を作り、要点まとめとして十分か、クラス全体で話し合いをする。




取り組みの結果
「キーワード集計」を繰り返しステップ式にまとめる力がつける

キーワードが分散されたときは、注目すべきポイントを読み取れていないことがあると捉えます。教員は、読み取りで着目する観点についてアドバイスをし、それを参考に子どもたちがまとめ直して、もう一度キーワードを集計します。このような活動を繰り返すことで、子どもの「ステップ式にまとめ上げる力」を伸ばしていくことができました。




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