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オクリンク

選択と全体確認を繰り返し意欲的に学ぶ

光と場所のハーモニー

兵庫県芦屋市立岩園小学校 辰巳 嘉彦先生

辰巳先生から一言:
光をきれいに映し出したり、白い壁として子どもたちに使ってえるように模造紙を吊り下げたりするなど、子どもたち主導でスムーズに進められるような環境づくりも工夫しました。

活用場面・活用背景
最大限選択をさせることで意欲的な活動に

色々な材料や場所に光を当てて、光の効果を生かして、素敵な空間をつくり出す「光と場所のハーモニー」の単元。グループで実践するか個人でするか、図工室でするか和室でするか、材料は何を使うかなど、活動形態を先生が指定するのではなく子どもたちに選択を委ねることで、自主的な活動へとつなげました。

How to
細かく時間を区切り、めあてを見失わず自由に活動

【導入:めあてと学習の方針の説明】
先生は授業のめあてとワークのルールを説明。子どもに学びを委ねることを意識し、個人活動orグループ、図工室or和室、材料など活動全般の選択が自由であることを伝えました。



【10分間:作品をつくるワーク】
自分がワークしたい教室に向かい、事前に準備したライトや素材を自分たちで選び、個人もしくはグループで10分間ワークを実施します。


子どもたちは、図工室と和室それぞれの場所の特徴もいかし、準備された素材を使って自分がめざす空間をつくり出すために試行錯誤。

【10分間:作品の記録】
すてきな空間をつくり出せたら、オクリンクで写真や動画を撮り作品として記録。その間、先生は図工室や和室を行き来し、子どもたちに気づきや思考を深めるための声掛けをします。

【5分間:進捗共有】
一度子どもたちを図工室に集め、進捗共有を実施。図工室に置かれているモニターでミラーリングを利用して、オクリンクの画面をモニターに映しながら発表します。


ミラーリングの操作もスムーズに行い、ほかの子どもたちが発表している時はしっかり話を聞き、気づきを得て、自分の活動に取り入れようとする姿勢が見られる。

先生は、アドバイスとして、「役割を分担して撮影してみよう」「どうやったらきれいな光が映るかな?」など子どもたちに声かけ。


【20分間:作品づくりのワークを再開】
子どもたちに、教室に戻る時間だけを伝えてワークを再開。先生のアドバイスを受け役割分担をして取り組んだり、進捗共有で気づきを得た材料や場所ですてきな空間を試したりします。



【残りの時間:まとめ】
最後に子どもを図工室に集めて、「写真」「題名」「工夫したこと」を記載し、作品を「提出BOX」に提出してもらいます。先生の「提出BOX」の画面をモニターに映し出し、作品の共有会を実施。挙手制にし、子どもたちが作品を発表しました。

気になるほかの子どもの作品をコピーし、自分のマイボードに保存したりするのなど、発表をしっかり聞いていた。

取り組みの結果
数回カードでまとめをすることで目的に進みやすい

全個人で活動している子はもくもくと集中して取り組み、グループも意見交流が活発でした。騒がしくしてしまう子や、授業から外れたところで盛り上がる子どもたちもいましたが、授業の中盤で一度子どもたちを集めて軌道修正をすることができました。




  • 小学5年
  • 図画工作・美術
  • オクリンク
  • 授業内での活用

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