一覧に戻る

オクリンクプラス

グループの仲間と編集しながら「ストーリー」を完成させる

おすすめの国を紹介する

奈良県大和高田市立菅原小学校 森田先生

森田先生から一言:
振り返りカードに集計機能を用いることで、一人ひとりのカードの回答をクラス全体の結果と比較しながら確認することができます。また、振り返りカードの内容をある程度固定し、児童ごとの成長を可視化できるようになったことで、教員が評価しやすくなっただけでなく、子どもたち自身の学習意欲も高まってきたように感じています。

活用場面・活用背景
旅行会社のスタッフとしておすすめの国を紹介するための資料づくり

本事例は、相手が求める情報に合わせて提案の内容や表現を工夫し、自分の考えや気持ちなどを伝える力を身につけさせたいと思い実践した全7時間の授業の一部です。旅行会社のスタッフとしておすすめの国を紹介するというゴールに向けて、グループ単位で段階的に準備をし、最終的には一人ひとりが英語で簡単なやりとりができる状態になることをめざして活動しました。本記事では、各グループが担当する国について、オクリンクプラスの共同編集機能を用いながら、調べ、まとめていく活動を中心にご紹介します。


How to
グループごとのボード上で、友達と協力しながら「ストーリー」を完成させる

教員はあらかじめ、国を紹介するための見本カードを含めた「ストーリー」のテンプレートを作成しておく。なお、「ストーリー」を構成するカードは、英作文を記入できるよう下部に四線を挿入する。



また、それぞれの時間の最後に入力してもらうための振り返りカードも作成しておく。集計機能を挿入したテンプレートを、毎時の内容に合わせて都度修正しながら展開する。



4人グループに分かれ、グループごとに担当の国を割り振る。グループのなかで、それぞれの児童が”You can XX”の表現に当てはまる4つの動詞(see/eat/buy/visit)から1つ担当を決める。なお、この先の活動に支障が出るため、これ以降のグループ活動は自分のグループのボード上で行い、ほかのグループのボードへの移動は不可とする。


子どもたちは、自分が担当する国・動詞に関連する情報を調べ、教員が用意していたカードに象徴となる画像を複数枚ずつ貼り付けていく。このとき、グループ内で協力しながら情報を調べてもよいこととする。



各児童は、カードに貼り付けた画像のなかで最も伝えたいことを、”You can XX(担当する動詞)”の表現で下部の罫線に記入。このときも、グループで協力しながら英作文を考えてよいこととする。



グループで「ストーリー」が完成したら、それを元に英語で伝えたり、やりとりしたりできるよう、少しずつ表現の幅を広げながら2〜3時間かけて練習を重ねていく。その後は、「旅行会社のスタッフ」という設定のもと、個人単位で担当のカードを用いながら、まずはクラス内でおすすめの国を紹介するという模擬体験を行い、最終的に3、4年生に向けて同様の活動を行う。


取り組みの結果
子どもたち全員が効率よく平等にスライド作成に力を発揮できた

グループで紹介する国のスライド作成では、「みんなのボード」を使うことによって、子どもたち全員が効率よく平等に作業に取り組むことができました。1つの画面をグループのみんなで覗き込み、フォローし合いながら考えていくことで、個人の英語力に依存せずにカードの内容をブラッシュアップできていたと思います。また、カードの下部に四線の英語を記入するスペースを設け、ルールに則り英字を書くという練習ができるようにしたことで、外国語学習の意味づけをより強くできたとも感じています。




  • 小学6年
  • 外国語
  • オクリンクプラス

関連コンテンツ