児童主体の議論で情報整理のプロセスを体験する
紙飛行機大会で「よりよいクラス」に
渡邊先生から一言:
個人のアイデアを一度班内での話し合いで整理してもらうことで、「みんなのボード」上の情報がある程度まとまり、効率よく授業を展開することができました。本活動のフレームは、子どもたちのアイデアをもとに授業を展開したい場合、教科を超えて活用いただけます。
活用場面・活用背景
よりよいクラスづくりのための施策を、情報を整理しながら児童主体で決める
前学期にレクリエーションの目的で実施した紙飛行機遊びが子どもたちの印象に強く残っていたようで、国語の「よりよい学校生活のために」の単元で意見を募ったところ、再度やりたいという声が挙がり、国語の授業で深めることにしました。本時のテーマ「よりよいクラスにするために、紙飛行機大会をどのように行うか」に沿って、【現状と課題+やってみたいこと】と【解決方法と理由・根拠】という思考フレームを与えたうえで、オクリンクプラスで情報を整理しながら、協働的に話し合いを行いました。
How to
思考フレームに沿って考えたアイデアを書いたカードを整理しながら、クラスとしての意見をまとめる
それぞれの児童が【現状と課題+やってみたいこと】について考え、「マイボード」上でカードにアイデアを書き出していく。
班で意見を共有し、重複がない状態に取捨選択したうえで、「みんなのボード」に送信。教員が、画面上で「あいさつ」「掃除」などの分類分けを行い、クラス全体で【課題】を整理する。
子どもたちは、クラスで1つ課題を決め班ごとに【解決方法と理由・根拠】について話し合い、自班のボード上に書き出していく。整理の仕方は子どもたちに任せつつ、よいまとめ方をしている班があれば、ボードを移動して参照するよう教員が促す。
最終的に、クラス全体で各班のまとめを確認しながら、「よりよいクラスにするために、紙飛行機大会をどのように行うか」について、具体的な方法を話し合って決める。

取り組みの結果
子どもたちのアイデアをベースに議論を展開しながら、情報を整理するプロセスを体験してもらえた
子どもたちの多種多様な意見を引き出し、尊重しつつ、教員のフォローもありながら、情報を整理していくプロセスを体験してもらうことができました。また、オクリンクプラスを活用することで、「意見を書く」という作業時間や、教員の事前準備の手間を短縮することができ、その分授業づくりや議論の時間に充てられたのがよかったです。