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オクリンクプラス

「提出BOX」上で意見の違いや共通点を可視化する

図形の面積の求め方

石川県能美市立辰口中央小学校 堀 将治先生

堀先生から一言:
反転学習を取り入れたことで、事前に児童の考えを把握でき、子どもたちの理解度を上げるより良い方法を考えることができました。また、授業後の発展問題では本校の校舎の面積を求めたり、自分の家の面積を求めたりすることで、授業で学んだことを実生活につなげることができました。

活用場面・活用背景
正しく効率的に図形の面積を求める方法を、学び合いながら考える

本校では、マイスタ学習(個別最適な学びと協働的な学び)を授業に取り入れることを推進しています。本単元では、正方形や長方形を組み合わせた図形の面積を求める際に、その構成の仕方に着目してもらいたいと考えていたことから、オクリンクプラスを用いて子どもたちがお互いの思考を共有できるようにしました。

How to
「提出BOX」を活用し、反転学習や他者参照、子ども同士の対話を円滑に行う

授業の冒頭で反転学習を行う。子どもたちは、宿題として課されていた「図形(ロ型、十字型)の求め方」を「提出BOX」に提出。その際、画面上で考え方の違いがわかりやすいよう、「たし算方式」は赤色、「引き算方式」は青色、「その他」は緑色、「わからない」場合は白色というように、求め方によってカードの色を変えるように指示しておく。



提出後、子どもたちは隣の席の友達とカードを見せ合い、求め方について意見交換を行う。

十字型の図形の求め方についても同様に、子どもたちはまず個人で考え、「提出BOX」にアイデアを提出。提出されたカードを見て、自分と違う考え方をしている友達を見つけたら席を移動し、意見を交流させ、考え方を説明し合う。



異なるアイデアを持つ子どもたちに前に出てきてもらい、それぞれ発表してもらう。友達の発表を聞いた子どもたちは、そのなかで、または他の求め方も探りながら、「どの求め方が1番早く面積を求められるか」を考える。



教員は、クラス全体でこれまでの内容をさらいながら、2つの図形の面積を求めるうえで共通していることは何かを子どもたちに投げかけ、本時で学んだことへの気づきを促しながらまとめる。


取り組みの結果
図形の面積の求め方の違いや共通するポイントに気づくことができた

授業の冒頭で、事前に意見を提出させておく「反転学習」の形式をとったことで、授業をスムーズに展開することができたと感じています。また、意見を交流させる場面では、「提出BOX」の画面を見ながら、積極的にクラスを歩き回って違う考えを持つ友達と意見交流している子どもたちの姿が印象的でした。今回は、「提出BOX」を活用したことにより、①反転学習、②他者参照、③子ども同士の対話が、大変円滑に実施できていたと思います。



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