ドリルパークでの予復習で協働学習の効果を高める
水溶液の性質
安部先生から一言:
「ドリルパーク」での予復習が、「オクリンク」での協働学習の意義を強めてくれます。ミライシードを一連の活動で使うことで学習効果を一層高めることができるので、パッケージでの活用をおすすめしたいです。
活用場面・活用背景
「溶解」という現象について、各自が習得した知識を、生徒同士が補充・補完し合うことで、断片的な理解を自分の言葉で説明できるまで理解を深めてもらいたいと考えたため。
How to
ドリルパークとオクリンクを掛け合わせて活用する
授業の直前に、ドリルパークで「溶解」についての反転学習(フリップド・ラーニング)を行い、重要語句や概念をある程度インプットする。
反転学習で新たにインプットしたことや教科書を活用しながら、「物質が液体に溶ける」という意味を個人で考え、「オクリンク」のカードに記入する。(個別最適な学びの内容と方法の実現)
その後、グループでカードを送り合い、話し合う。粒子モデルを描画で書き込んだり、画像を添付して例を示したりしながら、納得できるストーリーになるよう、班ごとに紙芝居のようにカードを繋いでいく。
他の班の連結カードを自分たちの成果物と比較しながら、「溶解」について理解を深める。(協働的な学びの場面)
再度ドリルパークを開き、個人で取り組む。予習段階で取り組んだ際に間違えた問題を解き直したり、わからなかった問題に改めて取り組んだりしながら、単元について復習し知識の定着を図る。
仕上げの個人作業として、「オクリンク」上で授業での学びを80文字程度でまとめ、「提出BOX」へ提出する。
以下の「学びReflectionの観点」でReflectionを評価する。
Lv1 「楽しかった」「面白かった」などの学習内容に直結しない情意面についての簡略したもの
Lv2 学んでわかったこと(語句や教科書の一文)をそのまま記載したもの
LV3 他者との協働により深化・修正が図られたことの記載があるもの
Lv4 日常生活にアダプトして思考した内容について、生活との関連に言及しているもの
Lv5 次時やこれからの学習課題につながる内容について言及しているもの
取り組みの結果
予復習でドリルパークを活用することで、協働学習の効果が高まった
授業前にドリルパークで予習に取り組み、新しく学ぶ語の意味や内容について予めインプットした上で授業に参加することで、学習効果が高まりました。実際に、ドリルパークの問題を解き直すと、多くの生徒は正答率が上がります。このように、協働して学ぶ場面を通過することが自身の学習成果を高める一助となったことを実感でき、次時につながる学びのエンゲージメントが向上するという姿や仕組みにつながるというワンパッケージな授業づくりができる点がありがたいです。