工場見学で調べる課題を他者参照で明確化
「自動車の生産にはげむ人々」
佐野先生から一言:
翌週に自動車工場への社会科見学を控えた授業実践です。前時までに習得した知識を整理しながら、児童一人ひとりが社会科見学で調べることを明確にしようと考えました。
活用場面・活用背景
より目的意識を持ち課題解決できる工場見学に
自動車生産に関わる人々の工夫や努力について学ぶ際、教科書や資料集で調べるだけでなく、工場見学を通して携わる人に直接会い、現場での様子を見たり話を聞いたりする活動を通して、人々の工夫や努力に気付くことができるようにしたいと考えて実施しました。その事前準備として、友だちの意見を参照しながら、当日調べることをブラッシュアップしました。
How to
相互参照しながら社会科見学で調べることを決定する
授業冒頭に、前時までの知識を振り返り製造工程とその内容をおさえた上で、「まだわからないこと」を、あらかじめ送付しておいたカードに各自が入力する。児童はこれまでの授業で整理したプリントなどを活用しながら記述を進め、「みんなのボード」に提出。
次に「キーワード集計」でどのような意見が出ているかを確認し、文字が大きくなっているキーワード(多くの児童が書いた言葉)を用いた児童を指名し、意図を発表してもらう。
意見の傾向をもとに、「つくり方」「自動車はどこに」「消費者のニーズ」というボードを教員が作成し、児童は自分の意見がどれに当てはまるか考えて該当するボードに提出する。
提出したボード内で、友だちの意見を読みリアクションボタンをつけたり、コメントしたりして相互参照する。
リアクションが多い意見を教員が取り上げた後、赤と青のカードを配付。
他の人の意見を読んで、見学で聞きたいことが変わった人は赤色のカード、最初に自分が考えた内容を聞く人は青のカードに入力して、「提出BOX」に提出する。意見が変わった人、つまり赤色のカードを用いた人に当日聞く内容とその理由を聞き、社会科見学への期待感を高めて授業は終了。
取り組みの結果
友達の意見に触れて、社会科見学の目的を明確に
普段授業では発言しない児童も、オクリンクプラスでは非常にいい意見を出しており、教師が気付いて発言を促すことができました。他の友達の考えを参考にすることで、自分の考えを更に深めることができており、社会科見学に向けて、目的をより明確にすることができました。