「リスクの見積もり」の違いを可視化
SNS投稿のリスクを考える
田辺先生から一言:
他人事ではなく自分事として考えさせるための手立てを多数盛り込んだ実践です。
活用場面・活用背景
SNS投稿のリスクを自分事化させる
SNSへの投稿について考える実践です。限定的な公開であっても危険が含まれ、自分事としてリスクを見積もることの大切さに気付けるよう、クラス全員で取り組みました。
How to
ピン集計を活用し全員の「リスク」の感じ方を一瞬で可視化する
1.本時の課題を子どもたちに理解させるために、リスクが多数含まれた動画を「先生がSNSに一般公開しようとしている動画」として見せ、どういうことがリスクになるかを考えさせる。そのうえで、投稿しても良いと思う内容を、マイボード上でカードにまとめる。 その後、まとめたカードをみんなのボードの各班のボードに送り、集まったカードについて班ごとに話し合う。
2.投稿のリスクについてより具体的に考えていくために、SNSの投稿をイメージした3枚の画像を貼り付けたカードを班のボードに送り、それぞれの投稿のどの部分にリスクがあるか班ごとで話し合う。その後、気付きを発表する。
発表された気付きは教員がみんなのボード上で共有しながら集約していく。
3.一般公開と限定公開では、リスクの見積もり方が異なることを子どもたちに考えさせる。「リスクのものさし」カードを子どもたちに送り、SNSの投稿をイメージした3枚の画像を一般公開ならリスクはどの程度か、限定公開ならどの程度か一人ひとり見積もり「リスクのものさし」カードにピン集計で表現する。カードはみんなのボードの「リスクのものさし」タブに提出する。
4.集まった「リスクのものさし」カードのピン集計を行い、一般公開、限定公開それぞれについて、人によってリスクの見積もりが異なることを可視化する。
可視化されたものを見て、一般公開、限定公開それぞれのリスクについて話し合いを行う。
5.授業を通しての気付きを振り返りカードに記入し、提出BOXに提出する。
取り組みの結果
リスク認識の個人差を実感できた
人によってリスクの見積もり方は異なること、それによって自分が大丈夫だと思っていても相手が流出させてしまう可能性もあることなどを知り、自分事として捉えることができたのではないかと思います。