ポップカードを作っておすすめの本を紹介しよう!
読書への関心を高め合う
山梨県富士吉田市立下吉田中学校 渡邉喜美先生
渡邉先生から一言:
教員は事前説明にとどめ、見守りの立場に徹したところ、早く書き終わった生徒が作業中の生徒のフォローを行うなど、子どもたちだけで授業を創り上げてくれました。
活用場面・活用背景
生徒同士で本を紹介し合う
読書をする生徒を増やしたいと考えていたなかで、教員からの指導ではなく、生徒同士で紹介し合うことで読書を促したいという意図がありました。子どもたちに最も響くのは同世代の言葉であると信じ、この取り組みを実践しました。
How to
カードを共有し内容を磨き上げる
STEP1
授業の冒頭に、ポップを作成するうえでの注意事項やルールを教員から簡単に説明する。
STEP2
生徒はそれぞれ、オクリンクプラスのカードをポップに見立てて、おすすめの本について情報を書き込んでいく。表紙・見出し・説明文の3要素を含めることを条件に、自由な表現で作成してもらう。普段、本を読まない人は図書館でおすすめしたい本を探したうえで制作に入る。
STEP3
完成した生徒から順次、提出BOXにカードを提出する。
STEP4
教員は一部の生徒のカードを参考として電子黒板に表示し、どのような本を選び、どのような表現で紹介をしているのかをクラス全体に共有する。
STEP5
生徒は、共有されたカードを参考に、自分のカードを修正したり上書きしたりした上で、提出BOXに再提出する。
STEP6
教員は再提出されたカードの内容をもとに、評価を行う。
取り組みの結果
個別学習と協働学習の掛け合わせで、生徒主体の授業を展開できた
授業のなかで、端末を使って自分の考えを整理し表現する個別学習と、教室内で生徒同士がフォローし合う協働学習を同時に実現できました。作成したポップカードが簡単に出力できるようになれば、さらに教室内に掲示するなどして、本について語り合う子どもたちの姿が、もっと増えそうだなと感じます。