協働学習で振り返りの質を高める
みんなのボードで行う、海上練習の反省
富山県射水市立射北中学校 島田 紘希先生
島田先生から一言:
顧問をしているものの、実は私もヨットの経験はありません。地域の有志の方の力を借りながら、勉強する日々です。この協働学習形式の反省会は、私が得る学びも大きいもの。生徒と切磋琢磨しながら、これからも部活動を盛り上げていきます。
活用場面・活用背景
部活動の振り返りを、生徒同士で行う
海上練習や大会後の振り返りを、より主体的・協働的に行うために、オクリンクプラスを活用してみました。通常授業でもオクリンクプラスを活用しているため、生徒もスムーズに操作、意見交流ができています。
How to
「みんなのボード」上で、順にコメント
ここでは大会後の振り返りを例にします。まず、顧問が「みんなのボード」の背景に、大会のコースを記入します。
次に、個人で自分のカードに反省ポイントや改善したい点を記入する時間を取ります。「みんなのボード」に書かれたコース上の、該当するポイントに配置します。
カードを提出した人から自主的にカードを分類していきます。どの部分に課題が多く集まっているのか、原因は何なのかを考えながら生徒はカードを動かしています。
先輩は、後輩の生徒の反省を見ながらコメントやアドバイスをカードに記入し、ボード上の該当する箇所に配置します。並行して、顧問もボードを見ながら振り返りやアドバイスを深める声かけを行います。
最後に、それぞれの生徒が次の大会の目標を設定します。
取り組みの結果
協働学習で、振り返りの精度を高められた
一人ひとりが反省点を発表するだけでは、反省点をうまく深められなかったり、人の反省点を聞き流してしまう生徒が出ます。対してこのやり方では、自分の意見に他人の意見が加わったり、自分ができたことを人に教えてあげようとしたりと、まさに協働学習の形で、技能への理解と技術の向上に向けての学び合いを深めることができます。それも、生徒同士だけで、です。また、同じポイントで躓いたときには、生徒自身で振り返り、改善することもできます。
顧問もファシリテーター役に専念でき、指導の負担を減らせました。