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オクリンク

自分なりの問いと発見で人生を学ぶベースができる探究活動

1年間の活動の軌跡から、改善点が生まれる

日野市立日野第四小学校 鎌田 涼佑先生・伊藤 恵子先生

鎌田先生から一言:
「自分なりの疑問をじっくり考える時間」があるのが小学校時代。子どもが自分で見つけた好奇心の「カケラ」を発展させて人に伝えることで、人生を学ぶベースをつくってほしいと思っています。


伊藤先生から一言:
一人一人テーマが違っても、互いを見合うことで生まれる気づきや発見から、学び方が広がります。子どもたちの感じたことを先生が丁寧に全体へ共有し、「これ、面白いね!」のやり取りを重ねる時間が、全体の学びもさらに深めていると思いました。

活用場面・活用背景
調べ学習から考えの変化、発表、振り返りまで一元管理

年間を通して実施している全校で探求活動を行う「マイプランスクール」※ 。すべての子どもが、自分なりの世界を発見できると確信する、そんな学びを目指して日野第四小では2022年度からスタートしました。受動的に知識を身につけるだけの学びではなく、興味のあることを徹底的に調べて体的に発表する学びを実現しています。プレゼンテーションの発表から振り返りまで、オクリンクで一元管理できました。
※「マイプランスクール 」の詳細はコチラからご覧いただけます。

How to
子どもの興味・関心から生まれたトピックを自身で調べ、カードにまとめ発表する

① 5月ごろ〜:自分の「気になること」を徹底的に調べる
初回は「Feel 度 walk」※という、Chromebookを持ち校内を自由に歩き回る時間。自分なりの「気になるなにか(興味・関心)」を見つけて、図版を集めたり写真や動画をつくったりしてカードに貼りつけクラスに共有します。また、低学年・中学年・高学年別の『ルーブリック(評価の基準)』をもとに子どもたちは発表準備を行い、練習を重ねるごとにプレゼンテーションを完成させていきます。

※「Feel 度 walk 」の詳細はコチラからご覧いただけます。

②プレゼンテーション資料作成・練習
低学年でもオクリンクを使って、簡単に文章の入力や写真を貼ることができます。カードの連結も並べ替えもドラッグ&ドロップですぐに変更可能。子どもたちは試行錯誤と練習を重ねるごとに、プレゼンテーションを完成させていきます。その際、低学年・中学年・高学年別に教員が用意した『ルーブリック(評価の基準)』を参考にします。

external_image子どもが作成したオクリンクのカード

③1月:マイプランスクールフェスタ(学習発表会)
交代でアウトプットグループとインプットグループに分かれ、全員が発表する日。インプットグループになった時間は、学年やクラスを超えて発表を聞きます。発表するアウトプットの時間には、発表を聞いてくれた子どもや保護者からプリントにコメントをもらい、ファイルに綴じて保管します。11月実施の1回目の発表で得られたコメントをもとに振り返り、1月の2回目の発表にいかします。

クラスごとにマイプランスクールで盛り上がっている様子

④ マイプランスクールで発表後:各クラスで振り返りを実施
「発表全体の振り返り」「心に残った発表」「年間のマイプランスクールを通して身についた力」など、振り返りをオクリンクで実施します。先生が提出BOXを表示し、コメントを抜粋するなどで全体共有をし、次回にいきる意見を聞き合います。1年間の活動が蓄積され、次年度の活動へもつながっていきます。

子どもたちがマイプランスクールを振り返っている様子

取り組みの結果
当事者意識と活発な意見交流から振り返りができる

マイプランスクール×オクリンクで、調べ学習や振り返りを年間で一元管理することができました。さらに、低学年でも直感的に操作し、筋道を立てながら自分の考えを発表できるため、子どもたちの当事者意識が高まりました。自分事として取り組むことで、ルーブリックや来年度のマイプランスクールに向けての改善点も子どもたち同士の対話から生まれています。

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